マニエラの定番、ワイドキャップが何故今でも人気なのか。その魅力を語る。
帽子というカテゴリーの中で一番知名度が高く、一番愛用されているアイテムはキャップではないでしょうか。しかし、ただキャップと言ってもその種類は多岐にわたります。
最近ではニューエラのキャップが大変人気ですが、あの丸みを帯びたラインと、まっすぐに平らなツバ芯の形が特徴的ですね。
定番としてはラルフローレンのベースボールキャップなども昔から変わらず人気を博していますが、ベースボールキャップのツバは少しシャープな曲線で、ツバ全体もカーブしています。
また、他にもとても小さなツバや、あえて芯を柔らかくしたソフトなツバなどがあり、形や素材でキャップ全体のイメージは大方決まってしまうのです。
さて、その中でMANIERAのワイドキャップは特にツバの形に大きな特徴があります。
MANIERAのワイドキャップのツバと、ベースボール型キャップのツバとを比較してみましょう。
その幅の広さと長さがかなり大きいことが、画像で分かると思います。このツバの幅の広いところがポイントの一つです。ツバの幅が広いということは、それだけ真正面から顔を見たときに顔全体を覆い隠す効果があるのです。なおかつ、ツバの長さ自体も長いために、目深にかぶった時のように目元も隠れやすくなります。
ワイドキャップのツバの形は、既存で資材会社には流通していなかったために、ツバ芯を製造している工場にわざわざ別注をかけて作ってもらったという経緯があります。
こうして、目元を隠すツバの大きなワイドキャップが生まれました。
ワイドキャップが生まれた2005年当時、アメリカ西海岸でセレブと呼ばれる芸能人や富豪の人たちが世間の注目を浴びていました。彼らはファンやパパラッチから目立たないように、また顔を写されないようにサングラスや帽子を多用しました。サングラスが目元を隠すことはもちろんのことですが、ハットやキャップを目深にかぶることによって目元を見えにくくしたのです。
そんなスタイルをそのままキャップに落とし込んだものがワイドキャップでした。
ワイドキャップは発売当時の2005年頃、商品名もセレブキャップとして売り出していました。
しかし、時代の流れとともにセレブという言葉も陳腐となり、私達も商品名をワイドキャップに変更しました。発売当初からご愛用いただいているお客様の中には、今でもセレブキャップと呼ばれる方もいらっしゃいます。
名称が変わってもなお、その商品の根底にあるコンセプトは今でも変わりません。自然と被るだけで目元が隠れ、そのうえ、顔の両サイドまで大きく張り出したツバは、かぶった人の顔が小さく見えるという二次的な効果もありました。
むしろ、最近はそちらの小顔効果の方に注目が集まっています。
今も昔も、小顔に憧れる人は少なくありません。
それをわずかキャップのツバを大きくすることによって、手軽に手に入れることができるようになったのです。
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